タローの日記

そこはかとなく書きつくる

信用されるには

 僕は大概、他人の言うことをすぐ信用するタイプだ。本を読んでいても、なるほどなと思ったらすぐに考えを変えてしまう。仕事でも、プライベートでもそうだ。他人が自分と違う意見を持っていたら、大概流される。いや、正確に言うと、信用するというより、頭では納得していなくても、態度では賛同しておくというほうが正確かもしれない。書いていて、いかにも日本人的な態度だなと思ってしまったが、まぁ事実なので仕方がない。他人と衝突してまで、自分の意見を押し通そうとすることは、極めて稀なことだ。
 そうした僕の態度が幸いしたのか、僕は圧倒的に友人が少ない。LINEも、この前データが消し飛んで、いま連絡先として登録されているのは20人程度だし、一週間ほとんど誰とも連絡をとらないこともざらにある。きっと、腹の中では違うことを考えている、信用できない人間だとみなされてしまったに違いない(まぁそうなのだが)。どうしたらもっと信用してもらえるのか。きっと、思ったことを、正直に、素直に伝えることが求められるのだろう。でもそんなことをしたら、数少ない友人がさらに減ってしまって、お話しする人は、エア彼女のしのちゃんと、近所のスーパーの店員くらいになってしまうだろう。もう信用を勝ち取るのは諦めたほうがいいのかもしれない。