タローの日記

そこはかとなく書きつくる

積み上げる

 都会に行くと、高いビルがたくさんある。大阪にも、徳島ではありえない高さのビルが大量にそびえたっていて、なんとも見応えがあった。都会を散歩するときは、この高いビルを意味もなく見上げながら歩くのが好きだ。一時期東京に住んでいた時も、飽きもせず、上京したての田舎者みたいに、ずっと首を曲げながら歩いていた。やっぱり、高いものを見上げてみたいという修正が、人間にはあるのかもしれない。
 ここ最近、家の近くにマンションが建ち始めていて、徐々に階層が上がっていっている。だんだんと足場が詰みあがっていく様を見ているのは、人間の積み重ねの偉大さを感じられて、なかなか感慨深い。きっと、都会の高層ビルも、それをもう少し長い(あるいは大きい)スケールで組み立てたものなのだろう。見るたびに、「お前は何か積み上げているか?」と聞かれているような気がして、なんとなく気が引き締まる思いだ。ゆっくりでも、何かを積み上げないとなぁ。


あべのハルカス。頂上から謎の煙が!