タローの日記

そこはかとなく書きつくる

旅行の目的

 旅行って、行こうと思えばいつでも、どこにでも行けるということを、再確認するための儀式だという気がする。
 久々(半年ぶり位?)大阪に行ってきた。徳島からだと、3時間程度で大阪には行けるので、行こうと思えばいつでもいける。でも、普段出不精の僕は、全く遠出をしない。そんな僕でも、ずっと同じ町で暮らしていると、だんだんと息苦しい気持ちになってくる。旅行に行くと、一瞬だけでも外の世界が見れて、自分の自由さみたいなものを再確認できる。僕にとっては、旅行に行く目的はその確認にある気がする。だから、旅行はたまにでよい。日常的に行くと、それが日常になってしまいそうだから。
 当初は京都に繰り出してやろうかとも考えていたのだけど、結局大阪近辺でぶらぶらしていた。別に、神社仏閣にそれほど興味があるわけでもないし、非日常を感じられればどこでもよかったからだ。大阪は、僕にとってはいつも通り過ぎるだけの街だった。東京から四国に帰ってくる時、新幹線でそのまま通り過ぎるか、降りてバスに乗り換えるかだけだ。だから、大阪の飲み屋にも行ったことはなかったし、街をぶらついたこともなかった。今回初めてそれをやってみて、やっぱり大阪は東京とは違うなと感じた。一番感じたのは、建物内の施設が、色々とごちゃごちゃしていることだ。例えば、初日に泊まったサウナ付きのカプセルホテルでは、カプセルベッドのグレード選択・チェックアウト時間延長のオプションなど、細かい設定がたくさんあった。さらに、サウナに入るときにはくサウナパンツなるものが支給されたり(実際にはいている人はあまりいない)、やたらと風呂場のアメニティが充実していたりと、東京のサウナ施設にはない謎のごちゃつきがある。こういうごちゃごちゃしたのって、最近では分かりにくいと敬遠されがちなんだろうけど、僕は何とも大阪らしいお節介(いい意味で)だなぁと思って、笑いが込み上げてきた。また次も、このサウナ施設に泊まろうと思う。

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