タローの日記

そこはかとなく書きつくる

かがみの孤城、読了

 年末年始は例年通り実家に帰っていた。実家といっても、今住んでいるところから、車で30分くらいのところなので、あまり帰省するという感じはないのだけど。とはいっても、年末年始は、遠方に住んでいる兄も帰ってきて、一家が全員揃う、数少ない日ではある。毎年、父親が、3万円以上はする高級おせちを買ってきて、それを皆が帰っている間に食べつくしてしまうのが、我が家の年末年始の日常だ。
 実家は、いつもどおりやることがないうえに寒いので、ごろごろと寝ていたらだいたい時が過ぎていくのだけど、今回は寝ながらも読書が捗ったので、その点はよかった。今回読んでいたのは、辻村深月先生の、「かがみの孤城」だ。いま映画にもなっていて、話題のやつである。以前から読んでみたいなーとは思っていたのだけど、映画になって目が付いたのもあって、今回は帰省中に一気に読んだ。中盤まで、ちょっどどうかなぁ、肌に合わないかも、と思っていたのだけど、終盤にかけてなかなかよい締めくくりだったので、なんだかんだで満足度は高かった。なんなら、最後のほうは、不覚にも少しうるっときてしまった。昔はもっと涙腺のガードが固かった気がするのだけど、最近少しずつ緩くなっている気がする。まぁ泣けるならば泣きたいと思っているので、それはそれで嬉しいのだけど。新年からは、「ハサミ男」を読み始めた。アタリの予感がする。