タローの日記

そこはかとなく書きつくる

本読んでたら土曜日が終わった

 今日は、森博嗣先生の「相田家のグッドバイ」を一気読みした。「貴嶋先生の静かな世界」よりも、自伝色が強いという情報をみて、これは読まねばと思って読み始めたら、時間を忘れて読みふけってしまった。やっぱり森先生の文章はなぜか引き込まれるものがある。今回の話は、森先生の家族感みたいなものが描かれていて、なかなか面白かった。
 やっぱり森家(本の中では相田家)は尖ってるなぁとはおもったけど、うちの家も意外と似ているところがあるかも、と感じた。例えば、僕の両親は、葬式は挙げなくていいし、墓もいらないといった趣旨の発言をしていて、その辺のドライさは似ていると感じた。最近は、ネットの力であらゆる情報が即座に伝搬することもあってか、以前よりもスピリチュアル信仰が薄れて、こういった死生観の人が増えているのかもしれない。少なくとも、昔よりはその傾向が強くなっている気がする(まぁ昔の事情を直接見てきたわけではないのだけど)。僕自身も、葬式やお墓なんていらないから、生きている人のためにお金を使ってくれたほうがいい、と思っている。だから、生命保険の営業マンに、「もしあなたが死んだら、葬式に○○万円かかりますよ。そのための備えが必要なんです」などと言われたときも、全く心に響かなかった。
 それでも、自分のことで余計な苦労をかけたくない、と思えるような相手は、家族以外にはなかなかいない。少なくとも、他人とは明らかに違う。やっぱり家族とか血縁というのは、いまの時代でも大きな意味があるんだなと再認識した。

近所のマンションがだんだん出来上がっている。積み重ねの力を見せつけられてるようで、なんだか身が引き締まる感じがする。