タローの日記

そこはかとなく書きつくる

失敗について

 人間はミスをする生き物だ。僕もつい最近、間違えて読まない本を図書館から借りてきてしまった。それ以外にも、実行できない計画を立てたり、終電で降りる駅を寝過ごしたり、お絵描きで使うペンの太さを間違えたりしている。でも僕は、往生際が悪いというか、ああいえばこういうタイプというか、ミスをミスとなかなか認めないタイプだ。仕事上で何かミスをやらかしても、まぁなんとかなる、これはシステムが悪い、今日が仏滅なのが悪い、などと言って、ミスをなかなか認めない。
 これにはメリットもあるが、デメリットもある。メリットとしては、メンタルを保つことができる。ミスをミスと認めることは往々にして苦しいものだ。時には認めることが大事だけど、認める中にも、自分なりの認められるところを見つけておくことで、メンタルを保てると思う。この効能のおかげで、僕はこれまでうつ病と医師に診断されたことはない(人生の厳しさに打ちひしがれたことならたぶんある)。
 デメリットとしては、軌道修正がなかなかできず、何度も同じミスをしてしまうことだろう。僕は結構やりがちで、人から何度も言われていることでも、なかなか直せない。そんなときでも、「これはもう直せない、僕の性格だ」などと開き直っているので、もう始末に置けない。たぶん僕は、いつまでも同じミスをやり続けてしまう人生なのだろう。いつか後悔しないように、いまから後悔したときに開き直る練習をしておいた方がいいかもしれない。