タローの日記

そこはかとなく書きつくる

闘うプログラマー読了

 ここ数週間読んでいた、「闘うプログラマー」を読了した。各所で名著だともてはやされていたので、どれどれと思って手に取ったけど、読んでいてこちらも苦しくなってくるくらいに、闘いの様が伝わってきた。舞台は1990年代のマイクロソフトで、次世代のOSであるWindows NTの開発プロジェクトに携わった、関係者たちの苦闘をまとめたのがこの本だ。現代よりもはるかに、コンピュータの性能も、周辺ツールも不足していた時代に、OSを作り上げるなんて言うことは、ちょっと想像しただけでとんでもないことなんだろうなと思える。実際、MIT卒みたいな、とんでもない肩書の人達が、朝から晩まで仕事漬けになって、血反吐を吐きながら作っている様が、この本では描かれていた。特に読んでいて苦しかったのは、リリースに向けた最後の数か月、潰しても潰してもバグがでてくるところだった(まるで、弊社のシステムを検証しているときのようだった)。時代が進んでも、結局のところ皆、バグに苦しめられるのだなと思った。そして、これから始まる弊社の開発プロジェクトのことを思うと、なんだか今から胸が痛んだ。
 それでも、このプロジェクトに参加していた人たちは、金銭という最大の報酬はきっちりと受け取っていたのだから、報われていたのかもしれない。少なくとも、誰も得しないようなゴミプロジェクトになり果てることはなかったのだから。

この前行ったつけ麺屋さん。うまかったー!