タローの日記

そこはかとなく書きつくる

もし腕が4本あったら

 僕は昔から数を数えるのが苦手だ(数でなくても、人も物もお金も数えるのは全部苦手だ)。小学生の時から、計算ドリルは指折りながら解いていたし、いまでもお釣りを計算するときに指で計算しようとして、諦めてお札をそのまま出している(もし僕に腕が4本ついていたら、あまった手で指折り計算していたところだ)。でも、なんとなく気恥ずかしさがあるので、人前では指折り計算なんて卒業してますよ、みたいな顔をして、隠れてこそこそ指を折っている。
 ところで、もし腕が4本あって、それぞれに5本ずつ指があったら、キリのいい数字は20になる。そうなったら、20進数で物を考えるようになるのだろうか。そうなったら、この社会で生きていくのはとても大変そうだ。なにせ、周りはすべて10進数で動いているのに、自分だけが20進数で考えないといけないのだから。たまに、AtCoderの問題で、2進数で考えないといけない問題があるけど、とてつもなく混乱する。2進数処理なんて高校時代から何度もやらされた処理だけど、いまだに慣れることがない。やっぱり、こういった規格のずれは、些細なことだけども、とてつもなくコミュニケーションを難しくさせるのだなと思う。もし腕が4本の宇宙人が来たら、文化交流を図るのは骨が折れそうだ。

大塚国際美術館で見かけた絵。もし僕だけが4本だったら、こんな風に足をかかえてしまうかもな...